日本最大の宿泊型TRPGコンベンション「TRPGフェス」が9月1日、ついに開幕しました! JGCとして横浜で長年親しまれてきたイベントが、場所を熱海に移して大型化。従来を上回る600人ものTRPGファンが熱海温泉に詰めかけています。

3棟から成るホテル大野屋を貸し切りに

その変化を象徴するように、開会式の冒頭は予想外のミッションから始まりました。現れたのは占い師のような怪しい雰囲気を漂わせた美女。彼女は、かつて存在した剣と魔法の世界の歴史が、何者かによって塗り替えられたことを指摘します。このままでは歴史の流れがねじ曲がってしまう……時空管理局のエージェントの出番です。そんな筋書きから始まるのは、新アトラクション「WAR→P!」。これはTRPGで言うNPCを俳優さんが担当し、参加者と共に物語を紡ぐという新感覚の体験型ゲームです。開会式では、キャラクターに扮した俳優さんが次々に登場し、映画のトレーラームービーのようにシナリオの導入部分を演じました。俳優だからこそ出せる迫力に、会場からは何度も歓声が上がるほど。

俳優による迫力あるロールプレイが魅力のWAR→P!。光り輝く人物はキーパーソンになりそうです

続いて、TRPGフェスティバルの運営代表として登壇したアークライトの刈谷圭司氏は、参加者で一杯になった会場を見渡し、「21年親しまれてきたJGCが大きく様変わりしました。不安もありましたが、遠くから沢山の皆さんに集まっていただき、喜ばしく思います」と手ごたえを語りました。

JGCから20年以上の歴史を振り返るアークライト・刈谷圭司氏

グループSNE代表の安田均先生は、8月に米国で開催された世界最大のアナログゲームイベント「GENCON」をスライドで紹介しながら、本イベントが持つ独自の魅力を挙げ、強い期待感を表しました。

スライドでGENCONの模様を紹介する安田均先生

また、F.E.A.R.代表取締役の鈴吹太郎先生は、TRPGフェスが「開会式の前から始まっている」点が従来と違うと指摘。ファン向けのバスツアーや、参加者と1月前から準備してきたというプレミアムセッションなどで「すでに気分が盛り上がっている」と語りました。

鈴吹太郎先生がルーラーを務めるNOVAプレミアムセッションの準備期間はなんと1カ月!

そして、開会の音頭といえば、鈴木銀一郎先生。実は2016年9月に脳梗塞で倒れたばかりですが、元気な姿で会場に現れ、「死にぞこないだから怖いものなし。心行くまでゲームを楽しむぞ!」と銀一郎節は健在でした。会場からは、すぐに負けじと「おう!」と力強い参加者の返事が響き渡りました。

JGCからの恒例、鈴木銀一郎先生の音頭で3日間のお祭りが開幕!


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