その2 TRPGシステムの重要要素、コンセプトからルールを組み上げよう – TRPG every day

さて、早速サイトツールの方は構築を初めて、徐々に形が見えてきたところです。今回はこのゲームの外堀でもある「世界観」を固めていきましょう。ルールだけではTRPGは遊べません。それを遊ぶために確固たる世界観が必要です。その世界の常識、環境があってこそキャラクターを作る事ができますよね。

世界はゲームでしかもバグってしまった

最近はやりの異世界転生物といえば聞こえは良いですが、ああいう感じです。ある時、世界中の人々の耳元に神様が現れて困ったように笑いながら「ごめん、世界≪ゲーム≫がバグっちゃった」と言うわけです。朝起きたら世界はシッチャカメッチャカ。恐竜が歩きお隣のスズキさん家は魔王城になっている。

あなた達はそんなハチャメチャな状態になっている世界をもとに戻すべく、神様と一緒に旅に出ます。

直すための存在である「抗体」がネックに

元々は小さなバグや機能不全は「抗体」という真っ黒な蜘蛛のような存在が直していました。しかし、これだけ壊れると抗体も正常な状態がわからずに今のまま世界を固定化させようとしてしまいます。このままだと世界はどこまでも広がった状態で定着し、神様は「ゲームをリセット」しなくてはいけません。それは困る。はてしなく困る。

悪も正義も生物も無生物も世界のためにデバック作業

そんなわけで、世界征服に勤しんでた魔王も会社勤めのリーマンも、はては惑星からアリさんまで抗体を一掃しつつ世界を戻す「デバック作業」に勤しむわけです。今までどんな役職や能力をもっていようが、抗体には通用しません。世界を直すための「デバックスキル」でしか、抗体を倒せないのです。PCはどんな存在でも設定する事ができます。サラリーマンでも石ころでも魔王でもOK。元々持っていたスキルはフレーバースキルになりロールプレイの味付けにしかなりません。デバックスキルの前には等しく皆が同じ存在になります。正拳突きでぶっ飛ばされるニャルラトホテプというのもまた面白いですね。

閻魔大王やイエス・キリストなんて偉人や伝説上の人物もデバッカーとして活動しています。時間軸その他もあやふやになっているので時代考察とか気にしないでバンバン出しちゃってください。

意図しない行動はバグによって阻まれる

世界がバグっているので、ありえない事象が普通に起こります。マスタリング的に言えば、GMはPLの突拍子のない行動について「バグってそれはできないよ」ということが出来ます。また、常に神様もついて歩きます。意識しなければ完全に無視していい存在ですが、もしセッションで困った事があったり迷ったことがあったら神様に意見を聞くことが出来ます。神様はとりあえず信頼してもいいNPCとして動作します。

とりあえず世界観としての大まかなフレームはこういう感じでしょうか。ボチボチツールの方も出来てきてテストプレイが出来るようになるといいですね。


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