頑張って作った作品・・・たくさんの人に見てもらいたいものですね。「作る」とはまた違う、「広める」事の難しさ。

皆さんのお役に立てるようにとTIPSをまとめています。参考になるでしょうか。

TRPG every day マスコットキャラクター

創作活動お疲れ様です。それが音楽であれ、TRPGシステムであれ、ホームページであれ。何かを「作る」原動力となるのはやはり人に見て貰う事ですよね。

作ったからには皆に触れて欲しい物です。私も沢山のTRPGツールを作り、サマリーやマップを作り、記事を書いてきました。その中で得てきた一つの考え方を、ここでまとめていきたいと思います。

これは私の考え方であり、人によってはひどく極端な物に写るでしょうが、こういう人も居るのだな、と参考程度にしていただければ幸いです。

そしてその結果今の「TRPG evry day」というサイトに皆さんが感じる人気度や影響力になっていると考えています。取るに足らないと思うならばこの記事を読む必要はありませんし、興味深いと思うならば是非とも参考にしてください。

「良い物を作ればそれで勝手に広がっていく」という考え方の難しさ

私達は何かを作るとき、少なくとも「好き」を原動力にしていればその作品は間違いなく傑作で、最高の物だと考えてリリースしますよね? 「良い物を作ったんだから、これに触れた人は感動するだろうし『凄い! 面白い!!』と言ってくれるに違いない」と考えます。(同時にボロクソに言われたらどうしよう、なんてことも考えつつビクビクしますが)

とっても大切な事ですし、一面としては正解だと思います。

が、事実として、「そう思って創作している」のは貴方一人ではないということです。同人で言えば、コミケなどで並ぶ全てのサークルさんたちが同じ考え方を持って創作物を持ち込み頒布している、ということなのです。

「好き」という感情を数値化するのは無粋な事です。だからこそ、数値化できない全力の「好き」をもった人達がその場所に、日本に、世界にすさまじい数いるという事になります。

貴方はその中で一つの作品を出しました。

「好き度」は同じなのだから、皆条件は同じはずです。じゃあなんで広まる物がある一方、その逆もあるのでしょう。作品としてのクオリティや完成度という話はもちろんありますが、それでは説明出来ないものもたくさんあります。じゃあなぜ?

お金のかけ方? 絵や音楽などの素材のクオリティ? 見た目のインパクト? 

あえて、答えを出すとしたら、私は「宣伝」だと考えています。

何が「宣伝」になるのか

一口に「宣伝」といっても色々なものがあります。見てくれた人が心の底から感動し広告塔になって宣伝してくれる口コミ、ニュースサイトや雑誌などに作品を取り上げてもらって露出度を増やす、常に作品を発信し続けて自分達自身の認知度を引き上げる。

他にも、本当に沢山あります。

自分の作った物について、色々な人の目に触れられるように宣伝する事は恥ずかしいことではありません。卑怯な事でもありません。効率良く周知していく事が大切です。貴方の作品を、自分自身でプロデュースする。まさに「セルフプロデュース」という考え方が重要になってくるでしょう。

手の届く範囲から出来る事を一つ一つまとめていきます。

作品を発表していく

自然と制作家と認識されて、作品が周知されていく人が居ます。あの人は毎回ある程度のクオリティで外れのない物を作っていく。出すもの出すものとりあえず目に入る。

そういう人は、ずっと作品を作り続けている人です。機会があれば作品をリリースしていて、そのたびにファンが増えていき、自然と宣伝されます。もちろん「好き」が詰まっていて、未完成であれとりあえず出して、反応を受け取り、昇華してきちんと出し直します。

一年に一度だけ作品を出すのと、一年に10回作品を出すのでは、人の目に触れてファンが増えていってくれる確立が違うのは明白ですね。

これは別に、同人誌を一年に何十冊も出せという話ではありません。「作品」というのはあらゆる物、事に当てはまります。絵描きさんならイラスト、ブロガーなら記事、小説家なら短編。TRPGシステム作家ならセッションを定期的に開く、もしくはそれら全て。極端な話だとtwitterの一ツイートも作品としてカウントされます。

具体例だと、当サイトは一月に最低でも10個の記事をリリースできるように頑張っています。そのたびに見てくれる人は増えているし、見応えのある記事を出せていると信じています。それが私の「好き」です。TRPGに関して読んで損はない記事を出すと信頼してくれれば、自然と追いかけてくれる人はいます。追いかけてくれないなら、何かが間違っているのでしょう。比較検証して方向修正をします。それの繰り返しです。

また、私は一時期は三日に一つの割合で様々なwebツールをリリースしたりもしました。「日刊aoringoツール」なんて自身を茶化しつつ、簡単なツールから大がかりな物まで本当に様々作りました。今でも思いついたら作っています。TRPGを楽しむ人達に喜んでもらい、あわよくば宣伝してほしいなあという考えがあります。もちろん当サイトの記事として取り上げたりします。自分で作って自分で宣伝もする。まさに「セルフプロデュース」ですね。

「継続は力」です。これは疑いようのない事実です。

発信力のあるフォロワーを得る

上記と似たような話ですが、影響力という点で違います。

世の中には既に「認知」されている人がいます。TRPGで言えば、一ヶ月になんどもセッションをしていたり、魅力的なシナリオを作っていたり、リプレイを書いたりするような人達です。そういう人達と繋がるのは難しい事ではありません。

一緒の卓につき、シナリオを実際に遊び、リプレイを読んで感想をおくり「縁」を作っていきます。

そして上記「作品を発表していく」のようにアクションを起こして自分を認知してもらうのです。貴方が作品を発信していく傍ら、他の作品を受け入れ反応して繋がりを増やしていきましょう。

そうやって得たフォロワー、友達、仲間、内輪。呼び方は様々ですが、彼らは貴方の作品を宣伝してくれるでしょう。その影響力は計り知れません。

よく注目される創作家さんたちが、何らかのグループに所属している事が多いのは自然とこれをやっているのだと理解できますね。

同志を得る

似たような話が続きますが、ライバルさんと繋がるのもとても良い事です。TRPGシステムを作っているなら、TRPGシステム作家さんと繋がりましょう。できれば同じジャンルや方向性だとなお良いです。

お互いにデメリットしかないと思えますでしょうか? 私は、少なくともメリットは多分にあると考えています。

二つの似た方向性の作品があった時、そのファンはそれぞれにどれだけ居るのでしょうか。「好き」なジャンルやフェチズムの作品が二つあったとき、貴方ならどうしますか? 両方とも手に入れたいと思いませんか? 少なくとも自分が追いかけている作家さんが勧めてくれた作品はチェックします。記憶に残ります。結果、一気に認知度があがりますね。

お互いに宣伝し合うのはもちろん、たまには一緒に作品を作ったりするのも刺激があって楽しいです。当然、繋がるためには作品を作り続ける必要がありますし、お互いに認識しあう必要があります。

一方的な関係はあり得ない

基本的に、一方的な関係というのはあり得ません。無条件で宣伝してくれる同志はいません。「この人は私の作品を宣伝してくれるんだから、私も宣伝してあげよう」とお互いに感謝し合う関係が健全ですよね。

他にも「良い記事があったから拡散して皆に見てもらおう」「作品が好きだから応援したい」「頑張ってるから」エトセトラエトセトラ。宣伝してくれるためには、その理由をきちんと作る必要があります。お互いにメリットを用意する。これが「良い物を作ったら皆が使ってくれる、見てくれる」の原理だと私は思います。そのためには認知度を上げないといけない。宣伝しないといけない。フォロワーを増やす。同志を増やす。セルフプロデュース。全てはキッチリ繋がっていますね。

あ、「俺が宣伝してやったんだからお前も宣伝するべき」というのはただの脅迫であり、押しつけです。健全ではありません。冷静になりましょう。少なくともその考え方は間違っているでしょう。貴方の信頼に関わってきます。

信頼を得る

信頼は何物にも変えがたい評価の一つです。

それを得るには努力が必要です。期待を裏切らない作品を出し続け、相手に取って有益な存在になる事が重要となります。ここでいう「期待を裏切らない作品」というのは、もちろん作品の完成度や楽しさといったものではありません。相手を不必要にけなしたり、感情を逆なでて反応を促したり、不快にしたりといったものです。よく炎上商法なんて言われたりする手法もその一つですね。

ともあれ信頼できない人の作品を宣伝する事は出来ません。もししてしまったら自身の信頼度にも傷がつくからです。当然ですよね。

面白いと言える物を面白いと言う。とても大切な事で、当然で、同時に一番難しい事でもあります。

「この人は信じても大丈夫、安心」という評価。その絶対的な信頼を得ることの難しさ!!

信用できないと一度判断されると、徹底的に無視されます。もしくは嫌悪です。嫌悪を評価と感じて悦に入るのは間違いです。嫌悪を集めて成功して見える人は、同時にそれ以上の信頼を得ているからこそ成功しているのです。もしくは成功していたのでしょう。危ういバランスであることは確かです。

反応してくれた人に対して真摯であること。受け入れる事。反応を返す事。無条件に全てを受け入れる必要はありません。冷静に振り分けましょう。とはいえ、それが出来ない人は実は多いです。もしかしたら、私もその一人になっているかもしれません。

自分が理想だと思う人物になれているでしょうか? 感情に正直でしょうか? ・・・・少し自己啓発チックですね。ともあれ、私は常に自問しているつもりです。

全てがすぐに出来るわけではない

さて、言葉にするのは簡単です。じゃあ実際にはどうすれば・・・。貴方が「そのジャンルの人である」と認知されるには、どれだけ作品を作れば良いのでしょう、時間をかければいいのでしょう、繋がれば良いのでしょう。簡単じゃないのだけは確かです。

ただ、指標を立てて自分の現状を客観的に捉えれば進む事は可能です。一つの言葉、記事、作品に対しての反応を数値化しましょう。売り上げ、twitterによる言及、アクセス数。確実に数値が上昇するように対策を立てて行動していくことが大切です。何事にも理由があるはずです。効果のあった行動があれば、それが正解です。正解を積み上げましょう。自分だけの理論を組み上げましょう。現状を受け入れるのは辛いかもしれませんが、確実に進みたいならばやるべきです。目を背けて盲信し進む事が正解だと思うならば、そうるべきかもしれませんが・・・辛く苦しく孤独な道のりだと感じます。

熱意と冷静さは両立できます。頑張っていきましょう。確実に成長できる一手を指し続けるのは不可能ではありません。難しくもありません。試行錯誤が必要なだけです。

今、ここまで読んでくれた人が一人でも居るならば、私はこの記事を書いた意味がありました。新しい成長の一手を私は今、まさに指せました。ありがとうございます。TRPG every dayは、新しい「1アクセス」という成長を得たという事になります。それはサイトとして無視できるほど小さい数字でしょうか? もしその「1アクセス」が100のページで起こったらどうでしょうか。このサイトは100人に見られたことになると考えられませんか。「10アクセス」あれば1000人に見られたことになります!

もちろん現実はそんなに簡単にはいきません。一人がいくつものページを見てくださる事もありますし(凄く嬉しいことです。ありがとうございます)、そもそも全くの0アクセスのページもあります。それらをつぶさに数値化して検証し、ユーザーさんの反応を考えて次の記事を書いています。TRPG every dayはこれからも成長を続けていくつもりですし、できると信じています。この記事に書いた考え方が、皆さんの参考になれば幸いです。


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