TRPGを作ろう! アイデアを詰め込んでコアを形にする – TRPG every day
さて、前回ひどく抽象的にアイデアを出してコンセプトを組み上げる流れを紹介しましたが、今回はもっと具体的に今開発中のTRPGシステムを紹介していきます。
まずタイトルですが、「ワールドデバック」と現段階では仮称しておきます。ワールドデバックのコンセプトは「無限拡張」です。
ユーザーが自由にスキルとアイテムを作り世界を拡張していく
ワールドデバックでは、ユーザーに全ての権限が与えられます。新しいスキルやアイテム、はてはルールまで作っていくことが可能です。そのため、どこまでも複雑になっていきます。これを避けるため、基本ルールはとにかくシンプルに、しかし世界観を十分に楽しめるようにほどほどの歯ごたえがあるものが必要になります。
この「無限拡張」を支えるため、ワールドデバックは完全にネット上で動作します。キャラクターシート、チャット、サークル運用、wiki、スキル作成、辞典などなど、あらゆる要素を一つのサイトに集約していきます。
スキルツリーシステム
このTRPGにはレベルという概念が無く、スキルを取得した数がそのまま強さになります。スキルはツリー上にどんどん枝分かれしていき、それらを取得していく事になります。まずは「基礎スキル」を取得します。基礎スキルには今後のスキル群を運用するためのルールが記載されていたりリソースが設定されていたりします。
例えば「剣技」という基礎スキルを習得すると、そこにはダメージやコストの他に「刃こぼれ」といったリソースが設定されており、刃こぼれに気をつけながら戦闘を行っていくスタイルだというのが基礎スキルの説明を読むことでわかるようになっています。この仕組により、膨大なルールを読まなくてもプレイヤーは自分の取得スキルツリーを把握していればセッションを行うことが出来るようになります。
MOD
全てのスキル、ルール、アイテムは「MOD」という単位により一括りにされます。
例えばスキルは簡単に図にすればこのような形で広がっていきます。黒い□群が公式が提供する基本ルールMOD扱いです。ここにユーザーが自分好みのスキルを設定したり、一部を削除して新たなルートを設定する事も自由に行うことが出来ます。
海外ユーザーが利用する場合は翻訳といった事もこの仕組で可能になります。新たなスキルツリーを作り「踊り子」「祈り手」などといったピーキーな物を作っていくこともまたユーザー次第です。
スキルセット
複雑になっていく膨大なスキルをGMが管理するのは無理な話です。そういう訳で、セッションに持ち込めるスキルは10個までとなります。限られた枠の中でどのようなスキルを設定していくのか、TCGのデッキ構築のような楽しさがあります。GMはセッションに使えるMODを制限する事もできますし、キャラクタシートを事前に眺めて可不可を出すこともできます。
バランス
ユーザーがMODを評価する仕組みを設けます。この他、MOD同士のバランスを考慮しません。MOD一つ一つで製作者がバランスを取ればそれでOKというくらい緩い縛りでシステムは拡張されていきます。
料金
どれだけ大型になるのか次第ではありますが、基本となるセッション部分にはお金はかからないようになるかと思います。ココらへんは今後次第になるでしょうか。
とりあえず、このように基本的なコンセプトを設定して、そこから色々なルールを組み上げてコンセプトに沿った物に仕上げていきます。次回はこのコンセプトとルールに沿った世界観を組み上げていきますよ!
また、ワールドデバックの活動はTRPG edチャットの方でも行っていきます。私も何か噛みたい、手伝いたい! というような方がいましたらチャットへカムカム!
TRPGの質問・疑問に答えるチャットを開設しています。お気軽にご参加ください。
→TRPG チャット