TRPGの醍醐味の一つといえばキャラクター作成ですね! ただ、初めてはどんな風に作ればいいのかわからないと思います。

今回はそんなキャラクター作成について、どういうことに気をつければいいのか、どうすれば遊びやすいのかをアドバイスします!

TRPG every day マスコットキャラクター

同性キャラクターを作る

TRPGではやることが沢山あります。ロールプレイをしつつ今後の進行を決め、スキルを使いダイスを振ります。そんな中で、異性の口調や性格を演じるのは実際とても難しいです。また、どうしても恥ずかしさを感じてしまうのもあるでしょう。同性キャラクターを作るのがここは無難です。

女性キャラクターしか作れないTRPGタイトルの場合は、性格を男性的にサバサバした感じに設定すると良いかと思います。キャラクターを動かすときも「『それじゃあ、私はこっちに行くね』と言います」のような感じで、キャラクターの描写をしゃべるようにするとあまり恥ずかしくなかったりします。

あまりにも皆からかけ離れたキャラクターにしない

TRPGは何をしても自由なゲーム、という説明がされたりします。けれどそもそもの前提として、TRPGは「コミュニケーションゲーム」です。参加者と一緒に楽しむ以上、あまりにも突拍子のないキャラクターを作ってしまった場合、他のキャラクターと絡みづらくなりますし、絡まれづらくなります。

他人と絡みやすい、その世界に則したキャラクターにするのが良いでしょう。

神様で気まぐれを起こしたら星をも壊せるとか、吸血鬼で夜しか動けないとか、金魚で喋れないとか、えんぴつの妖精で特定の人にしか見えないとか。周りが困るようなキャラクターをするのはやめましょう。

キャラクターの話を聞く、話す

キャラクターを作りながら、参加者はなんとなーく皆と合わせていこうと軽く言葉を交わします。

どんな性別にするのか、職業は何にするのか、性格にするのか。良くTRPGを遊び、上手く立ち回れる人ほど円滑にセッションが回るように動かしやすいキャラクターを作るのが上手です。

あなたもキャラクターを作りながら、軽くどんなキャラクターを作ってるのかを喋って見みるようにしましょう。迷ったら聞きましょう。どんな名前なのか、どんな性格なのか、どんな目的があるのか。一言二言話すだけで、周りの参加者もそれに合わせてキャラクターを組んでくれたり、逆に自分のキャラはどんな感じか教えてくれるでしょう。

どうにもキャラクターが作れない場合も、話を聞くのは大変有効です。周りの人がどんなキャラクターにしているのか聞いてると、自分の作るべきキャラクターが見えてくることもあります。

TRPGタイトルやシナリオの目的から外れたキャラクターを作らない

TRPGには様々なジャンルや目的が設定されています。モンスターを倒し冒険をする、世界を放浪する、サバイバルして生き残る。そしてセッションで遊ぶことになる物語にも様々な目的があります。基本的に、セッションが始まる時に進行役であるゲームマスターから、今回遊ぶ物語はどういったものなのか、というのが説明されます。

例えば軽く冒険してモンスターを倒す、探しものを見つける、などです。それらの目的に入りやすいキャラクターを作りましょう。

モンスターを倒すのに、殺生はいけないと皆を止める。吸血鬼を倒すのに、倒す気がない。そういったキャラクターを作ってしまうと、とても苦労します。参加者全員がそのキャラクターをどうにか目的に向かわせるために終始してセッションが滞り、ゲームマスターは物語を省略する必要が出てきます。

目的へと向かいやすいように、物語に則したキャラクターを作りましょう。

絡みやすいキャラクターを作る

絡みやすいキャラクターを作りましょう! ちょっと曖昧ですね。ツンデレ、筋肉バカ、トリガーハッピー。これらのキャラクターに「一緒に冒険に行かないか」と声をかけたとします。どういう反応を返すのか想像してみましょう。すぐに思い浮かぶなら、それは絡みやすいキャラクターです。

絡みやすいキャラクターは、絡まれやすいです。どう動くのかわかりやすいですから、安定感があり、ロールプレイもやりやすいです。

自分で「何を考えているのかわからない」なんて性格をキャラクターにつけると、自分でも何をしていいのかわからなくなりますし、他の人からはもっと何を考えているのかわからなくなります。結果的に話しかけづらくなり、絡まれづらくなります。わかりやすいキャラクター、絡みやすいキャラクターを作ってみましょう。

設定を盛りすぎない

キャラクターを作りすぎて、設定を盛りすぎないようにしましょう。そのキャラクターのバックボーンを大量に作っても、他の参加者がそれを消化するのはとても大変です。「呪いにより姿を変えられた王様で実は神の生まれ変わりなので呪いが変質して、うんぬんかんぬん(以降3000文字ほど続く)」と長く続けられても、「お、おう。それで、どういうキャラなのかな?」と混乱します。どれくらいの文字数が良い悪いとかも無いですが、一、二分で説明が終わるようなキャラクターがちょうど良いかと思いますよ。

そのキャラクターがどんなキャラクターなのか、どういう過去を持っているのか、というのはセッション中でもどんどん出来ていきます。あまり作りこまない方が、愛着あるキャラクターに育っていくものです。

あなたのキャラクターの責任はあなたが取る

最後に。TRPGにはゲームマスターという物語を進行し、ルールを裁定する人が居ます。ゲームマスターが進行し、プレイヤーはそれに合わせて行動します。ぱっと見ゲームの面白さというのはこのゲームマスターに左右されるように見えます。まあ、実際そういう面もありますが、TRPGは参加者全員で協力してつくり上げる遊びです。

あなたが作ったキャラクターの責任は、あなたが取ります。ゲームマスターは折を見てプレイヤーに活動の機会を与えます。その時にどう行動するかはプレイヤーたちに任されます。その時どんな行動をするかが大切です。

意図を汲み取ってくれなかった、活躍の場面を与えられなかった、自分がメインの場面を作ってくれなかった、喋る機会をもらえなかった。とゲームマスターに責任を押し付ける事はできません。あなたのキャラクターが動けなかったのは、あなたの責任になります。また、あなたが行動して起こった事象の責任もあなたが取ります。山に火をつけたら火事になります。家に黙って入れば泥棒扱いされます。それらの行動の責任をあなたが取ります。

今までの項目で「やらない」という風に指摘したキャラクターは、ほとんどの場合作った本人にも責任が取れない物です。自分で作ったキャラクターは、自分で責任を持ち参加者たちと楽しく遊べるものにしましょう。

心構えとして覚えておきましょう。それさえ覚えておけば、TRPGは楽しく遊べます!


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