メジャーなライセンスについてまとめました。参考程度にどうぞ。
パブリックドメイン
パブリックドメインは「知的財産権」が無い状態を指します。著作権や商標権ですね。なので商用も含めて自由に利用する事ができます。もちろん加工もOK!! 明覚にはライセンスとはちょっと違いますかね。
注意なのは、何をしてもいいわけではないということ。パブリックドメインは知的財産権が無いだけなので、そこに含まれる人物の「人格権」などは損害してはいけません。まあ限度をわきまえて使いなさい、ということですね。
このパブリックドメインは、著作者が自己申告で著作権を破棄しても同様の状態になります。まあ当たり前の話ですよね。ただロシアなどの一部国では正式な手順を踏まないと同様の状態にならないようです。国によって知的財産権の扱いが違うわけですね。
パブリックドメインとなった著作物を積極的に集めてインデックスする動きも多いです。有名なのは「青空文庫 Aozora Bunko」ですね。文学の著名な人達の作品を集めて自由に読めるようにしています。
TRPGに使える数万枚の古地図をニューヨーク公共図書館が提供
他にも世界中色々な所で同様のプロジェクトが進行されていますね。創作物のアクセントとして、こういったものがあると覚えておくと良いかなと思います。
二次利用フリー
こちらもまた明覚にライセンスとは言えませんが、話題に昇りやすいので説明しておきます。
有名なのは「ブラックジャックによろしく」ですね。漫画自体全てを自由に利用することが可能になり話題になりました。新聞の広告、電子書籍、海外での利用などなど。当初は報告が必要でしたが、その後完全にフリーになりました。
さらには600MBにも昇るソーシャルゲームイラストを一挙に配布している「星宝転生ジュエルセイバー」なんてのもあります。
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商用可能、TRPG立ち絵に最適!「星宝転生ジュエルセイバー」
二次利用フリーの特徴としては、利用自体は商用も含めて自由に行う事ができますが、規約がある程度決まっており、配布元それぞれで取り扱いが違うというものです。ライセンスではないので当たり前ですね。しっかりと配布元で規約を確認してから扱うようにしましょう。
クリエイティブコモンズ
ようやくライセンスとなります。上記の「二次利用フリー」のように、配布元毎に規約が違うと確認が大変ですね。ならいっそ細かく小分けして一目でわかるようにしよう。というのがライセンスの特徴です。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは – クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
クリエイティブコモンズはとくに目にする事が多いですね。
これら四つのマークを組み合わせてラインセンスとし、その著作物をどのように扱えば良いのか利用者に知らせる事ができます。お手軽で明快です! クリエイティブコモンズの特徴は、どのライセンスにしようが「著作者の名前を表示しないといけない」という原則があります。
もっとも自由度の高いライセンスであれば、名前さえ表示すれば商用利用、改変が可能となります。それぞれのマークの意味を覚えておけば素材探しも楽になりますね!
同人マーク・ライセンス
面白いライセンスもあります。「同人マーク・ライセンス 1.0」です。
このマークのある作品は、コピーやトレース以外の創作性のある二次創作作品に限り自由に制作し即売会で頒布することができる。というものです。ライセンスとしてマークを新たに設けることでぐっとわかりやすくなります。初音ミクや東方などに代表される二次創作が比較的容易なタイトルはありますが、規約を確認するのは大変ですものね。
利用範囲が限定されるので、TRPGセッションやサイト制作には利用はできませんが、知っておいて損はありませんね!
TRPGの質問・疑問に答えるチャットを開設しています。お気軽にご参加ください。
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