年度末で色々と忙しい3月もそろそろ終わり。かといって4月になったら新年度に入り、新たな人間関係や学業、仕事、などから、やっぱり忙しさが続くというのはよくあることです。そうしたら「4月が終わったら、気兼ねなく遊びたい!」と思うのは人情として当然のことでしょう。
そんな4月を乗り切った先のご褒美として、TRPGファンに最適なイベントが「TRPG文華祭」(以下、文華祭)です。東京都文京区にある旅館で2泊3日、TRPGやボードゲームを遊んだり、お酒を飲んだり、TRPGや創作物について語り合ったりするという濃密なイベント。出版社などの商業イベントではなく、あくまでアマチュア個人サークルによる宿泊型コンベンションなのですが、実はすでに10回以上開催された歴史を持っており、多数のゲームデザイナーや小説家、イラストレーターがゲスト参加することでも知られています。
といっても、商業イベントと違って、ゲームデザイナーでもGMができるとは限りません。文華祭は、1日1~2回のセッション時間を設け、そのGMを立候補で当日募集する形式です。実際、ゲストのセッションに人が集まらず、一般参加者のセッション参加希望者が溢れる、という事態も起こるガチンコなコンベンションなのです。
一方で、それだけに距離の近さも嬉しいところ。昨年の文華祭では、記者も岡和田晃先生の『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』(以下、AFF2e)卓に参加できることに。岡和田先生は、『ウォーロックマガジン』にコラム「FFによる遊戯史学のススメ」を寄稿する他、ハードSF TRPG『エクリプス・フェイズ』の翻訳を手掛けるなど多彩に活躍しています。
ソロセッションもOKということで、2人分のPCデータを担当して参戦。挑んだシナリオは、ファイティング・ファンタジーの代名詞ともいえる『火吹き山の魔法使い』です。ゲームブック同様に、何十もの部屋がある重厚なダンジョンを手さぐりに探索していきました。
3,4時間と短い時間ながら、PCとダイス目にも救われ、火吹き山の魔法使いを倒すことに成功! 無事、財宝まで入手できました。重厚なダンジョンシナリオとなれば、複数回に分けて遊ばなければクリアも難しいものですが、AFF2eのシンプルで分かりやすいルールに加え、ソロセッションという点もあり、初体験ながらサクサク進みました。いわゆるオールドスクールTRPGというと、比較的長時間をかけて遊ぶものというイメージがあったのですが、大きく印象が変わりました。
AFF2eのように日本で発売中の作品だけでなく、開発中の『深淵 第三版』、未訳の海外TRPGなど、他のコンベンションでは見かけないシステムを体験できるのも文華祭の魅力です。ちなみに初回は、人気アニメである『スペースコブラ』のTRPGとカルタを組み合わせて遊ぼうという、藤浪智之先生のセッション卓が大人気でした。分かる。
そんな文華祭はまだまだ参加枠に余裕があるとのこと。興味が湧いた方は下記のURLから公式サイトをご覧になってみてください。今年も、記者も遊びに伺います! 平成最後の週末、TRPGに浸りきるぞー!
■開催概要
・日時
2019年4月27日(土)~2019年4月29日(月/祝)
※1泊2日コースもアリ
・会場
鳳明館 森川別館
〒113-0033 東京都文京区本郷6-23-5
・費用
二泊三日 25,000円
一泊二日 16,000円
※飲食の提供はなし
・イベント詳細は下記URL(公式サイト)からご確認ください
http://trpgbunkakan.jp/event.htm
TRPGの質問・疑問に答えるチャットを開設しています。お気軽にご参加ください。
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