リアル冒険ゲームというと新しいジャンルに聞こえますが、「リアル型脱出ゲーム」と言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。参加者が、実際に室内や迷路などに閉じ込められて、謎解きを通じて脱出を図るゲームのことです。古くはコンシューマーゲームのアドベンチャーゲームとして、近年はブラウザゲームで人気を博してきたジャンル。ここ数年には、パソコンやゲーム機を通してでなく、現実の会場でプレイヤー自身が謎解きに挑むリアル型のゲームスタイルが広まっています。リアル型はアニメや漫画とのコラボレーションイベントとして開催される事例も多く、ロールプレイングゲームとの親和性も高いのです。
当然ながらTRPG『アマデウス』との相性もばっちりです。しかも制作は冒険企画局が担当したとあって期待も高く、2月2日に行われた先行体験会では30人を超える参加者が集まりました。
この参加者たちが挑むのが冒頭で紹介した使命です。豪華客船が異形の怪物により神話災害に飲みこまれ、眠れる邪神の都に変貌しつつあるという危機の真っただ中。その船の乗客である参加者たちは災害を機に神子としての力に目覚めるのですが、まだ神の力を十分に操ることができません。そこで神話災害を引き起こした怪物を倒すために、神々の残した予言や試練という謎を解いて神の力を引き出す必要があるのです。
神子たちが対峙する試練の内容は──残念ながら、体験会と言ってもネタバレになってしまうので説明できませんが、TRPG版ではおなじみの「インガ」、試練やヒントを出してくれる「親神」、怪物の攻略にTRPG版の戦闘シーンを思わせるものもあるなど、『アマデウス』を遊んだことがあるなら「これは!」と思う要素が盛り込まれています。もちろん、謎自体はTRPG版を知らなくても解けるものばかりだったので、まだ『アマデウス』を遊んだことがない人でも安心して取り組めます。
高難易度の謎ばかりでしたが、体験会ではなんと3チームが見事にクリア! 神話災害を無事収めることに成功しました。
一方、本サイト記者が参加したチームは7割ほどの謎を解いた段階でタイムオーバーという悔しい結果に終わってしまいました。しかし、終わった後にメンバー同士でゲームを振り返ると、色々と反省点が出てきて、早速再挑戦するならどうすべきかといった攻略法の相談になったのは印象的でした。
また、(ゲームにもよりますが)TRPGでセッションが失敗しても経験点が入って成長するように、リアル冒険ゲームをクリアできなかったとしても、謎に対する発想の引き出しや、謎への取り組み方のコツといった“リアルレベルアップ”を実感できるのも嬉しいところ。レベルアップした神子として、次こそは自らの手で神話災害を防いでみせますよ!
そんな「リアル冒険ゲーム 神話創世RPGアマデウス」は、東京都千代田区にあるKADOKAWA富士見2階ホールで2月20日、21日に開催されます(昼・夕の2部制)。18日まで参加者を募集中ですが先着順のため、気になる方は早めに参加希望を出しておきましょう。詳しくは、下記ツイートのURLからどうぞ!
2月20日(土)、21日(日)に開催の「リアル冒険ゲーム 神話創世RPGアマデウス」ですが、希望者の方が確実に参加して頂けるように参加方法を「先着順」に変更いたしました。現時点ではすべての回に余裕がありますので、ぜひご参加ください!https://t.co/9GjO9BUrur
— 富士見ドラゴンブック編集部 (@dragonbook_game) 2016, 2月 8
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