『片道勇者TRPG』は2016年6月に発売したばかりのファンタジーTRPGです。人気のローグライクRPGを原作として、「一方通行」「死んでもやり直せる」「GMもPLも準備なしにすぐに遊べる」などの独自性を盛り込んだ同作は、発売前から話題になりました(関連記事:【体験会レポート】原作テイストたっぷりの『片道勇者TRPG』はループが止まらないTRPG!)。TRPGを皮切りに、twitterを活用したオンラインゲームや、原作者SmokingWOLF先生によるリプレイ(現在セッション収録を終えて編集中とのこと。こちらも楽しみ!:シルバーセカンド開発日誌)と、多様な展開を仕掛けている『片道勇者TRPG』が、今度はリアルの世界に進出します。それが8月13日・14日に開催される『リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG』です。
その内容は、実際にイベント会場に集まった参加者が協力し、その場に散りばめられたヒントを元に謎を解いて、クリアを目指すという体験型ゲーム。2月に開催された『リアル冒険ゲーム 神話創世RPGアマデウス』が盛り上がったのも記憶に新しいところです。その『片道勇者』版の先行体験会が7月27日、東京にあるKADOKAWA富士見ビルで開催されました。
『片道勇者TRPG』モチーフらしく、その謎解きは原作通りに“一方通行”。会場は複数のステージに分かれており、一度先に進んだら戻れないという悩ましい仕掛けになっています。また、『リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG』だからといって原作知識が必要なことはなく、算数や簡単な英単語といった一般的な知識があれば解ける謎ばかりなので、純粋に「リアル冒険ゲームに興味がある!」という人も楽しめるつくりになっていました。
ただ……ただ、この謎が難しいんです。記者は、前回のアマデウス版では半分しか解けずに無念を噛みしめたほど。しかし、今回ご一緒したプレイヤーのお二人、えぴくすさん、鶴さんはこうしたゲームに数多く参加されている、頼もしき“ベテラン勇者”でした。開始の掛け声とともに、謎を解き始める二人。素人勇者である記者が謎の書かれた用紙を撮影している間に、最初に渡された謎のいくつかがクリアされていました。早すぎる!
実際、リアル冒険ゲームではスピードが重要になります。今回の体験会の制限時間が1時間。参加者側には謎の数が明かされないので、とにかくスピーディに謎を解いて、最後の方に控える最難関の謎に挑む余裕を持たせることがポイントになるのです。
ベテラン勇者の活躍のおかげで、記者が参加したチームはステージを次々クリア。時間が掛かりそうな謎もすぐ回答に気付くという頭の冴えもあり、最終ステージに最初にたどり着きました。
しかし、最終ステージで出された謎が分かりません……。これは、ヒントが足りないのでは。そう考えて、我々は志半ばに倒れることになりました。今回のリアル冒険ゲームでは謎が解けなければ参加者は死亡扱いという厳しいルールなのです。
といっても『片道勇者』ですから、ただの死亡では終わりません。回数制限こそありますが、第一ステージに転生してやり直す“死に戻り”ができるのです。いわば“二週目”のチャレンジです。
──そして。参加8チーム中クリアに至った2チームに我々は……含まれていませんでした。あれ、おかしいなぁ。
実は、とある謎の答えが決めきれず、制限時間ぎりぎりで出した回答が外れだったのです。体験会を締めくくる謎の解説で、思わぬミスがあったことに気付くのですが……これもまたリアル冒険ゲームの楽しいところ。同チームになったメンバーのおかげで蓄積された、謎の考え方や解き方という経験値は無駄になりません。ベテラン勇者のお二人のように、記者もレベルを上げねば!
この『リアル冒険ゲーム 片道勇者TRPG』の本開催は先述の通り、8月13日・14日の2日間(1日3回開催)。参加は、8月11日19時まで先着順で受け付けているのでご興味ある方はお急ぎください!(参加受付はこちらから)
TRPGの質問・疑問に答えるチャットを開設しています。お気軽にご参加ください。
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