コミックマーケットお疲れ様でした!
私もTRPGサークルが居並ぶ初日には、熱気あふれる会場にお邪魔してきました。もちろん当日気の向くまま会場を回るのも楽しいのですが、できれば事前に情報が出てるとありがたいところ。ただ、ネットできちんと新刊紹介してるサークルさんって決して多くないんですよね。
そんな中、面白いと思った新刊告知ツイートがありました。

「公式RTでプレゼント」という試みは、マーケティングとしては珍しいものではないでしょうが、「TRPG」しかも「同人」となると「珍しいな」と興味を引かれました。(私が不勉強なだけかもしれませんが、そこは置く!)
そこでコミケ会場で、ツイート主である「九頭竜堂」のひふみいろはさんにツイート企画をはじめ、ネット活動について取材してきました!

 

──夏コミお疲れ様です。早速完売となった新刊ですが、その魅力について教えてください。

新刊の魅力は、大きく二つあります。既刊の「九頭竜堂CoCシナリオ集第一章」に引き続き、シナリオ5本というボリュームです。こちらはご購入者から早くも話題になっています。もう一つはレイアウトのこだわり。公式で販売されてるシナリオの体裁も参考に、一読するだけでシナリオがすんなりと頭に入ってくるように、分かりやすさを重視したデザインになっています。

 

──そもそもの質問ですいませんが、九頭竜堂さんはどんなTRPGサークルなんでしょうか?

元々は学生仲間で立ち上げた同人サークルです。実はコミケへの参加はまだ2回目で、普段はネットでの活動が主体です。コール・オブ・クトゥルフ(CoC)や艦これRPGのリプレイ動画をニコニコ動画に投稿したり、フリーシナリオの公開を行う他、ニコニコ生放送でも活動しています。

九頭竜堂さんのリプレイ動画まとめ。現状で20本が掲載されている。

九頭竜堂さんのリプレイ動画まとめ。現状で20本が掲載されている。

 

──今回のツイート企画、いつから始めたものなんでしょうか? また、ネットの活動で意識していることは?

初参加した前回の冬コミからです。企画の応募者が広告塔になってくれるのが大きいですね。活動の広がりもあり、今回のツイート企画は前回の2倍近い約300人の方にリツイートしてもらいました。

ネットでは、何より「一体感」を大事にしています。多くの参加者が楽しさを共有できるような仕組みを、とにかく最重視してきました。今回のコミケに当たって採用した、twitterを使用した新刊プレゼント企画も、イベント抽選をニコニコ生放送で中継して皆が参加しているお祭り感を醸成し、「一体感」が得られるように心がけました。生放送の来場者は70人近く。コメントをリアルタイムに寄せてくれるので、やはりやり甲斐がありますね。

この「一体感」は、TRPGに限らず、インターネット活動において重要なキーワードだと考えています。参加者にコンテンツの魅力をきちんと享受してもらうには欠かせないポイントです。

 

──その効果もあってか、新刊完売なんですね。前回に比べての手応えはいかがでしょう?

初参加した前回の冬コミでは、150部が1時間ほどで完売しました。恐る恐る参加したのですが、驚いたものです。前回ご購入いただけなかった方が多かったため、今回は新刊を300部、持参しましたが、やはり2時間ほどで完売しました。

手応えで言うと、二回連続で開場後すぐに完売したため、当ブースについては比べられないのですが、TRPGエリア全体の来場客数の増加を感じました。これは、動画などで世間でTRPGへの認知度が高まっており、TRPGジャンルがコミケの中で勢いを増しているからではと考えています。

 

──最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

コミケで当ブースに来場くださった皆様、また委託先含め新刊をご購入いただいた皆様、ありがとうございました。九頭竜堂は設立したばかりの小さなサークルです。だからこそ動画などを見て関心を持ってくれた人に手が届くようにしたいと思い、とらのあなさんなどで委託する際にも幅広い地域のショップに置いてくれるようお願いしました。実際、北海道から福岡までかなり広い範囲で販売されていますので、ご興味ある方はぜひ手に取ってみてください。

現在、TRPGというジャンルが勢いを増してきた結果、コミックマーケットでは多くの方々がTRPG島に来場するようになりました。九頭竜堂もまた、多くの方々にTRPGの楽しさ、魅力をお伝えできるよう努めていきたいと考えています。また、ゲームを楽しむ=消費者側だけでは物足りず、自ら同人誌を制作し、多くの方々に手にとってもらいたいと考えている方は、ぜひ同人活動を始めてみてください。TRPGを遊ぶだけでは得られない楽しさが待っているはずです。

それから、九頭竜堂では次回コミックマーケットにて頒布予定の「九頭竜堂CoCシナリオ集第三章」のシナリオ寄稿者も募集しています。一緒にシナリオを書いてみたいという方、シナリオ制作のテクニックを学びたいという方がいらっしゃいましたら、私、「ひふみいろは」に是非ともお声かけくださいませ!

 


 

同人誌はもちろん制作が主なのですが、普段からのネットでの活動や広報が大事だなと思わせられる話でした。当ブログ共同執筆者の青林檎もこんなこと書いてますしね。

同人TRPGをつくったら、配布予定一ヶ月前にサイト、もしくはページを作ろう! いや、作ってください! お願いします!! – TRPG every day

完売直後に伺ったにもかかわらず気軽に取材に応じてくれたひふみいろはさん、本当にありがとうございました! 今回取材した九頭竜堂さんのサイトには下記のリンクからゴー!

TRPGサークル「九頭竜堂」


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