ゲームマーケットは一言で言えば、アナログゲームの即売会。といっても国内どころかアジアでも最大規模と言われるこのイベントの勢いは凄く、年々規模を拡大させてきました。東京ビックサイトで開催された今回も企業・一般ブースを合わせて出展側だけで実に340ブース以上! 居並ぶ作品も、ボードゲームをはじめ、カードゲーム、シミュレーションゲーム、もちろんTRPGも含めて多岐にわたります。
主要TRPGメーカーの出展
当サイトが注目するのはもちろんTRPGですが、ゲームマーケットではTRPGの主要メーカーのボードゲームメーカーとしての側面を見れるのも面白いところ。今回のゲームマーケットには、グループSNEさんと冒険企画局さんが出展していました。
●グループSNE
「アサンテ 完全日本語版」はアフリカの商人となって儲けを競う2人用対戦ゲーム。限られた手数で、いかにスピーディにお金を稼ぐか、戦略的な立ち回りを求められます。会場では試遊卓もあり、遊んでる皆さんの真剣な様子が印象的でした。
「ライナー・クニツィーア ポイズン」は悪ふざけの好きな魔女となって霊薬づくりに挑むゲーム。基本的なルールは、数字の書かれたカードを1枚ずつ出していき、合計で13を超えたプレイヤーにペナルティというシンプルなものですが、シンプルに終わらせない工夫があちこちに施され、プレイヤーは自然と駆け引きをさせられてしまいます。
「ゴーストハンター13 ディアブロ・ドゥ・ラプラス」は、タイルゲーム「ゴーストハンター13」の拡張セット第2弾。新要素やシナリオが追加され、さらに遊びの奥行きを増しています。もちろんセミスタンドアローンセットなので単体でも遊べるのが嬉しいですね。
●冒険企画局
「ダイエット&フレンズ」は、“相対的な”ダイエット量を競うという変わったゲーム。美味しそうなごちそうを自分が我慢して、誰かに食べさせれば……2倍痩せたことになる! という思わず「それでいいんかい!」と突っ込まずには居られないゲーム。試遊卓ではダイエットに挑戦する皆さんから歓声と悲鳴が交互に湧いていました。
もう一つは、人気作「シェフィ」のスモール版?「チェピィ」。18枚とカード数がさらにコンパクトに収まったことで、シェフィとまた違う楽しさが生まれています。レターセットとしても使えるデザインがまた可愛らしかったです。
■こかげ書店の委託企業・サークルさんの出展
もちろん、こかげ書店に委託してくださっている皆さんも多数出展されていました。駆け足ですが、ずずいっとご紹介します!
●インコグ・ラボ
既発表のカードゲーム「魔軍棋」を販売。前回に続き、試遊卓も人気でした。また、当サイトでも取り上げた新作「でたとこサーガ」に追加情報が発表されていました。来年2月、新紀元社さんからの発売が決まったとのこと。インコグ・ラボさん、アークライトさん、新紀元社さんの連携がどんな作品を生み出すのか、さらに期待が高まりますね。
●金星楽団/コトノハゲームズ
新作はボードゲーム「星めぐりの歌」。天文家となって新しい星座を探すゲーム。お題に沿って、夜空を描いたアートボードの星を結んで、お題の形を作るんですが、これが悩ましい……。あと、プラネタリウムや夜空を見上げて星座を探したことがある人なら、すごく懐かしい気持ちになれるゲームです。
もちろんこかげ書店の委託作品も販売していました。TRPG「魔法少女は とまどったり☆ドギマギしたり。RPG」、ゲームブック「まほう☆もののけ☆夏まつり」はこかげ書店でも絶賛販売中です。
●筋肉企画
既刊を中心とした出展ですが、「秘境伝承ミスティック・ブレイズTRPG」をはじめ、二次創作TRPGや同人誌の作り方本を販売。同人誌作りのノウハウはHPでも公開されていて、すごく参考になります。
●オニオンワークス
こちらも既刊を中心とした出展。名作TRPG「聖珠伝説パールシード」はもちろん、夏コミ新刊である復刊一周年記念本「竜の嘶き」も販売したほか、他サークルさんからの委託品もありました。「竜の嘶き」はさらにパワーアップ版を冬に向けて制作中とのこと、楽しみです。
●三龍戦騎団
既刊として、独自のSF世界観&人外娘愛が目を引くTRPG「ゼノもーふ!」に、夏コミ新刊のゼノもーふ!リプレイ「真夏の侵略者」を販売。冬コミに向けて新作も制作中とのことです。
●隠密突撃隊
こかげ書店で販売中の、リプレイ批評「リプレイに飽きた。」、GMをさまざまな角度から論じる「ゲームマスタークライシス」の他、既刊本を販売。こかげ書店になく、イベントだけで購入できる作品も。
TRPGの質問・疑問に答えるチャットを開設しています。お気軽にご参加ください。
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