TRPGユーザーさんこんにちは。前回のTRPGユーザーに向けた検索にヒットする記事・ページの書き方が割と反応があって嬉しい限りです→TRPGユーザーのための検索サイトにヒットするサイト製作やブログ記事の書き方 » aoringo works

さて、今回はさらにニッチなお話しますよ。

ずばり「TRPGサイトを運営するのに適切なサイト形態とは何か」です。色々ありますよね。ブログ、wiki、昔ながらのhtmlで製作されたホームページ、pixiv上で活動するのもあり、最近はホームページを持たずtwitter上で活動している人も多いですね。

一個一個考えていきましょう。

ここで書かれている一連の文章は、あくまで私の所感であることを留意ください。自分が運営しやすいサイト形態が一番なのには違いありません。素敵なサイトを構築してくださいね!

htmlホームページ

昔ながらのエディター等での、一から構築するタイプのホームページ。「古臭い」と感じるかも知れませんが、全てはデザイン次第ですし、サーバーに負荷もかからないので店舗サイトや商品の紹介サイトは今でもこれですよね。アニメーションなどが表示されたりして、カッコイイです。

しかしTRPGサイトを製作する上で、頻繁に更新するようなサイトを運営したいと思うのならちょっと大変です。ページを増やすにしても、相互にリンクを張り巡らし、記事を書くにもhtmlタグを打ちながら文章を書き、デザインを変更するときは全てのページの記述を変えないといけないのです。というわけで、htmlでのホームページは基本的に変化のないサイトを構築するのにお勧めです。

例えばTRPGシステムの公式サイトであるとか、サークルサイトであるとか。全体の規模が多くても数十ページで収まり、なおかつ内容にあまり変更が加えられないと思えるものにhtmlサイトは最適です。

とはいえ、検索サイトからの流入を考えていくとちょっと大変かもしれません。検索サイトは常に進化しており「最適なページとは何か」という定義も常に変化しています。それらを把握し、適切にサイトに反映していくのには相応の情報収集が必要になるでしょう。

今はツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアなどからの流入に的を絞るというのもアリですね。

ブログ

なにより手軽です。無料で開設できますし、ほとんど知識も必要ありません。このサイト「aoringo works」もブログの形態を取っています。見た目の変更も簡単。全体を変更したいと思えば簡単にできますし、検索サイトへの対応も、ほとんど自動で行ってくれている所が多いです。

ブログの特徴はなんといってもその「記事」と「時系列」という考え方にあると私は思います。基本的に記事は時系列に並び、それらはカテゴリやタグによってまとめられます。これはメリットでもあり、デメリットでもあります。時系列というのは、言い換えると「古い記事は奥へとおしやられる」のです。これはとても大事な事です。

ユーザーがサイトのトップページにやってきたとします。「○○の情報が知りたい」という漠然とした目標があったとして、軽くカテゴリを確認します。そしてクリックした先には30個の記事が。実際に目に入るのはその中の10記事くらいですよね。彼の欲求を満たす記事は実はその二ページ奥、29件目にあるのです。果たして彼はそこまで潜ってくれるでしょうか。

私のサイトを例で言うと、一つの記事を見た人が他の記事へと移動してくれる確立は50%程度です。今はどうにかこの数字を増やそうとあれこれと工夫を凝らしているところで、徐々に成果が出ています。

どうすれば全ての記事に満遍なく導線を張れるか? ブログを効率よく、計画的に運営するにはそこが重要になります。カテゴリ一つ増やすにしても思考が必要です。TRPGシステムごとにカテゴリを作るのか、それともジャンルごとに作るのか、ハウツー記事はどうするのか、シナリオはどうしよう。色々と思う所はあるかと思います。

記事を書きながら関連する過去の記事があれば「ちなみにその説明はこちらでされています」といった案内をするのも良いですね。

というわけで、ブログに最適なのは時系列に物事を取り扱うニュースサイト、タイトルやカテゴリに限定した専門サイト、コンベンションを定期的に行うコンベンションサイト、日記サイトなどです。

wiki

wikiも手軽です。しかし大変でもあります。ページを作成するには若干の知識が必要になります。検索サイトとも相性が良く、効率良くサイトが構築できるかと思います。

wikiの特徴は「ページ同士のつながり」です。それぞれのページが単語や用途、カテゴリによって強く・緩く結びついています。一つの記事、ページを中心にした蜘蛛の巣をイメージすると分かりやすいかと思います。一つのページを見ながら「これってどういうこと?」と疑問が出れば、その単語がそのままリンクになっていて、単語の説明ページに飛ぶことができます。wikiはデータベースなのです。この考え方はとても重要です。

メリットであり特徴の「ページ同士のつながり」というのは、大量のページ・記事があって初めて機能します。つまりそれは、かなりのマンパワーが必要になるという事です。

wikiの用途はデータベースです。データベースはデータを整理するために特化した作りになっています。一つのページが全体に影響を及ぼします。それは逆に、常に全てのページをメンテナンスしていく必要があると言うことです。

例えばあるTRPGシステムのwikiを作っていたとして、新しいサプリでアイテムの効能が変わったとしましょう。その時点から、全てのページにあるそのアイテムの記述に、手を加える必要が出てくる「可能性」があります。一人じゃ無理でしょう。沢山の人で管理している場所も多くありますよね。巨大なデーターベースを作ろうと思った場合、最初にどれだけの人を用意できるか、もしくはある程度まで一人で作れるかが鍵になります。作りかけで放置されたwikiは沢山ありますよね。そういうわけで、wikiは大変なのです。

しかし実は、wikiは個人で利用する小規模な分には「htmlホームページ」とほぼ同じ利用の仕方ができます。ページ同士がそれぞれ繋がり、アクセスしやすい構造はまさに「htmlホームページ」と同じですね。

wikiに最適なのは、大量のデータを整理・閲覧するデータベースサイト、個人サイトとなります。

pixiv

pixivで活動するのは別に特殊なことではありません。絵、小説、交流、TRPGならマップを公開している人とかもいますね。つまり同人活動に最適な「人」という環境が揃っているのです。また、最近では制作物を販売するサービスとも連携できるようになりました。

BOOTH – 創作活動がより楽しくなるショップ作成サービス

絵や小説を生産でき、人との交流が主なモチベーションというのならば、pixiv上で積極的に活動するのは悪くないでしょう。検索サイトとの相性は若干悪いですが、ソーシャルメディアとの相性は抜群です。誤解を恐れず言うと「人の数」がそのまま影響力になると言えると思います。

ページは時系列でまとまり、過去のものを見るのは若干大変です。とはいえ、「絵」や「小説」というのは人を引きつける事が出来ればとても強く、過去に遡って全て見てくれる人もいます。サイト内での検索や繋がりも見逃せません。

他に個人サイトなどと併用して運営すると、ユーザーを二分割する形となるのでどちらにどの情報を置くのかの選択が重要になります。両方ともを見てくれる人は実際そこまで多くありません。

同人活動、絵、小説などの創作をする人はpixivは選択肢の一つに入ると思います。

twitter

twitterを交流ツールではなく、活動拠点にするというのはかなり特殊です。twitterの情報は完全に時系列で流れる上に、他の人の発言によっても流されていきます。twitter上で活動するには、「自分」というリアルタイムのコンテンツをどれだけ定着させるかにかかっています。

大抵の人は、サイトやpixivでの活動をtwitterに流し、導線としています。それとは違い、twitterを活動の拠点にするということは、「自分」に導線を敷くという考え方が必要になります。

面白い事、興味深い話、知識を常に供給し続ける必要があります。また、twitterは過去の発言を掘り出すのがかなり大変です。話の繋がりも途切れやすいです。

twitterの発言をまとめる「toggeter」というサービスもありますが、これは記事同士の繋がりに関連性が薄くなりやすく、記事同士を移動する事はほとんどないでしょう。

単発イベント・コンベンションの募集などには有効に活用できるかとは思われます。


TRPGの質問・疑問に答えるチャットを開設しています。お気軽にご参加ください。
TRPG チャット

記事が面白かったときに拡散していただけると、これからのモチベーションに繋がります!