オフセにてネクロニカのNCをしてきました。皆がはっちゃける楽しげなセッションになったかと思います。

最初から殴り合いが始まり、疑心暗鬼に染まったとてもドタバタしたセッションになりました。

ネクロマンサーとドキドキワクワク工場見学「おもちゃ工場とジュエッタ」 | aoringo works

導入はこんな上記リンクのような感じ。あとはオールアドリブで進行します。

 ダイナ:殺劇と対戦車ライフルを用いて高コスト高ダメージをたたき出す事に特化。少し頭が足りないようで誰かに常に依存している。

 アベノ・ベアトリーチェ:看破や妨害、庇うなど補助に徹する。黒魔術の実験を繰り返していた、という妄言を常に吐いている。それが正しいのか、ましてや自分自身の記憶かも曖昧なのに。

 あやめ:ファンキーアリス。今回はモヒカンにはならない。にくむちでペチペチしてる。そしてアリス。

 フロイデ:初心者さん。ケーキが好きな子。いいとこのお嬢さんだった気がする。こちらもにくむちでぺちぺち。
 特殊ルール
・行為判定にはマニューバを使用する。判定に”失敗”するとパーツが他の物に変更される。変更されるとそのパーツは良くなったり悪くなったりする。

・ネクロマンサーであるジュエッタは常に同行する。ジュエッタへの未練を設定する。内容はブランク(--)、未練が全て貯まった場合の内容は内緒。
 薄い意識の中。ゴウン、ゴウン、という音がずっと響いている。それは淡々としていて、一定。
 目を開け辺りを見回すと、黄色や緑や赤といった原色で彩られた部屋に居る様だ。
 辺りには同じように寝転がっている人影だけ。他は特になにもない。

 貴方たちはどこから来たのか、何故ここに居るのか。まったく思い出せない。

出会い

ベアトリーチェ:この四人には私は見覚えがあってもいい?

NC:どうしよっかな。どっちがいいの?

ベアトリーチェ:どっちでも良いよ。ダイスできめても?

NC:どぞ。

ベアトリーチェ:コロコロ。んー、覚えてないことにします。

NC:じゃあ、貴方たち四人は、お互いがお互いを全く知りません。見覚えがありません。

ベアトリーチェ:「あら、ここは何処かしら。私の崇高なる実験の結果はどうなってしまったのかしら」そして辺りに寝転がっている子たちを見て「あら、この子たちは何なのかしら。私の実験の成果?」

あやめ:これは起きてても良いの?

NC:起きても良いし、寝てても良いし、起こされるのを待っててもいいよ。

あやめ:つかこれだけベラベラ喋られてれば嫌でも起きる。

皆:www

あやめ:で、実験とかなんとか言ってる訳でしょ?

ベアトリーチェ:言ってますね。

あやめ:「お、己が、わしをこんなにしたのかぁ~!?」と詰め寄る!「お前だけは絶対ゆるさへん! 絶対はなさへん!!」

ベアトリーチェ:「え!? なになになに!?」

ダイナ:私はベアトリーチェに信頼があるので(よくわからないけれど信頼できる人に違いない。なにか変なことを言ってるけれど混乱してるだけに違いないわ)と思って「まあまあまあ」と割って入ります。

NC:w あー、そんな訳でらんちき騒ぎになってる所にフロイデはポケーっと座っているような状況ですね。

フロイデ:えっと、うーんと、多分どうしよーと。

皆:wwww

ベアトリーチェ:じゃあそこで声をかける「あら起きたのね。変なことを言ってる人もいるけれど気にしないでいいわ。どうやら私の実験の結果じゃないようだし」

あやめ:「てめえ! 実験とかなんとか○×△□○△□!!」

ベアトリーチェ:(この人、面白い)と手帳になにやらメモします。

皆:www

フロイデ:えっと、ベアトリーチェに恋心をもっているので「私を実験台にして欲しい・・・」と。

NC:おー、そうなるー。

ベアトリーチェ:えーっとえーっと「貴方は良い実験材料になると思うわ、よろしくね」ってあーもうなんだこれ!

皆:

NC:えっとフロイデちゃんはちょっと物静かな感じかな。ベアトリーチェを見ながらうっすらと頬を染めています。という感じで。

フロイデ:はい!

 依然として騒いでいる彼女たちだったが、ふと部屋の片隅の扉が開いた。
 現れたのは一人の少女。小綺麗な姿をしていて、紳士帽にステッキを持っている。

NC:「あら、お客様だわ!」

ベアトリーチェ:「貴方は?」

NC→ジュエッタ:「私はジュエッタ、この『おもちゃ工場』の工場長なの」とえへんと胸をはります。

ベアトリーチェ:「おもちゃ工場? ここは私の実験場じゃないの?」

ジュエッタ:「知らないわ。私はずっとここに居るんだもん」自分の帽子を指さして、ステッキをくるりと一回転させる。「どこからどう見ても私、工場長でしょ?」

 突然現れた少女の振るまいに疑問を思う面々。しかし、なにやら目眩を感じる。
「この人の言っている事は本当かもしれない」「従わないといけない気がする・・・。」
 そんな気持ちがドールたちの心を占めていく。

ベアトリーチェ:対抗判定!

ジュエッタ:対抗?

ベアトリーチェ:何か掛ければいいんでしょ?

ジュエッタ:それじゃあ感覚関係でどうぞ。

ベアトリーチェ:それじゃあ【カンフー】で!!

ジュエッタ:ええ? 【カンフー】!?

ベアトリーチェ:だって、ブルースリーは何って言った? 考えるな、感じーー

ジュエッタ:はい、それじゃあロールプレイどうぞ。

ベアトリーチェ:・・・、やな気配を感じたんでしょうね。私の中の魔力が高ぶって、本能的に危機を察知する。

あやめ:はい、【よぶんなあたま】を使います。

ジュエッタ:オッケー。二人とも出目-2で判定をどうぞ。

ベアトリーチェ→失敗

あやめ→失敗

ジュエッタ:二人とも失敗しました。ベアトリーチェは自分の【カンフー】に自信が持てなくなりました。

ジュエッタ(ベアトリーチェ):「私は本当に戦闘スキルを持っていたの・・・?」

ベアトリーチェ:じゃあ「私の魔力がこいつに劣るというの? 私の長年培ってきた黒魔術のうんぬんかんぬん」・・・もう聞いてないから良いや!

皆:www

ジュエッタ:そんなわけで、ベアトリーチェの中の、ジュエッタが占める割合がどんどん大きくなっていきました。次、あやめ。なんだか頭が切り離されたような感覚になります。

 ベアトリーチェの【カンフー】には最大行動値+1に加えて、「移動妨害」負荷の効果が付属される。
 あやめの【よぶんな頭】は最大行動値+2のパーツ。最大行動値が+1となり、肉弾攻撃判定の出目+1となる。

ジュエッタ:文字通りの脳筋ですね。

ダイナ:ダイナはジュエッタに凄く心酔する感じになりました! 近づいていって「ご主人様! 私をつれていってください!!」と跪きます。

ジュエッタ:「んー、よくわからないけれど部下にしてやってもいいわ!!」エッヘンと胸を張る。

フロイデ:えっと、私どうしたら。

皆:www

ジュエッタ:いや皆口から出任せいってるだけだから大丈夫w

フロイデ:ふんふん「ベアトリーチェ、この人を信じてみましょう」

ベアトリーチェ:「うーん、工場長っていってるし・・・。そうね。ねえジュエッタ、私たちはなんでこんな所にいるの?」

ジュエッタ:「だって貴方たちはお客様じゃない。工場見学にきたんじゃないの?」と逆に質問で返されます。

フロイデ:「私たち気づいたらここにいたんだけれど、どういうこと?」

ジュエッタ:「みんなそう言うのね。良く分からないわ。ここに来てすることなんて工場見学以外にないはずだわ」

 工場見学を終えればここを出られると言うジュエッタの言葉を信じ、皆は渋々頷いた。
 それと同時に紙が渡される。
 内容は工場見学の注意事項だ。最近印刷された物では無い。くたびれた紙だ、

 本工場の工場見学へようこそ!ぃくつか注意事項があります。必ず守るようにお願いいたします。
 ・決まったルート以外は通らないでください! とても危険です。ルートを外れた場合、安全の保証はありません。
 ・お子様を連れの方は、しっかりと手を繋ぐようにお願いいたします。
 以上の項目に同意された方はサインをお願いします。

 最後には「東亜重工」の文字。どうやら本来の持ち主である会社の名前らしい。

 各々、思う所はあるもののサインをしてジュエッタに渡す。

あやめ→フレイヤ:偽名を書いて渡しました。「フレイヤ」と書きました。

ジュエッタ:じゃあ貴方は今後「あやめ」であるという事を知られてはいけません。貴方は今からフレイヤです。

フレイヤ:おう!

ぬいぐるみがいっぱい

 道中にちょっとした悶着がありフレイヤの腹にフロイデがボディーブローをするなどの一幕があるも、廊下を通ると機械が並ぶ空間へと出る。
 コンベアの上をぬいぐるみが並び運ばれて行く。延々と、延々と。

フレイヤ:んー、これはぬいぐるみの下に血がぼた、ぼたっと。

ジュエッタ:鋭いですね! というわけでよく観察したい人は視覚関係で行為判定をどうぞ。

 ベアトリーチェ→大失敗
 フロイデ→成功

ジュエッタ:あー、1かあ。それじゃあ何になるかはお楽しみに。とりあえずフロイデから。

フロイデ:このぬいぐるみ、私の【たからもの】とおんなじだ。「何で同じなの!? 教えなさいよ!」と詰め寄ります。

ジュエッタ:なるほど。「よくあるお人形じゃない。たまたまなんじゃない?」首をかしげているだけ。

フロイデ:「むーっ」

フレイヤ:「まあまあまあ。ここは工場なんだから、そういうこともあるでしょう」と引き離す。

ジュエッタ:OK、じゃあベアトリーチェの方ですね。貴方は人形を良く見ようと近づきました。すると、ふっと視界がまっ暗になります。痛みもなく、いきなり。

ベアトリーチェ:「・・・? どうしたのかしら」

ジュエッタ:「あら、だめだわ、そんなに近づいたら!」ベアトリーチェはルートから外れて機械に近づき過ぎていました。「ルートから外れたら危険って書いてあったでしょう? このお人形は出来たてなんだから、危ないわ」

 ジュエッタはベアトリーチェの顔を覗き込むも、ため息をひとつ。「もうこの目は使えないわ」
 一方フロイデはぬいぐるみの内側がもこもこと動いているのに気がつく。血がしたたっている。
 あの中には何か、生きものが。

ジュエッタ:さらにぬいぐるみを詳しく見る事ができます。

フロイデ:見ます!

 フロイデ→失敗

ジュエッタ:あらまー。

 おもむろにジュエッタはぬいぐるみへと近づき、その腹を割く。
 絶叫が部屋を包んだ。
 誰の?
 ぬいぐるみの。
 一体どこから声が出ているのかは分からないが、ブルブルと振動するように声を上げ、釣られたように部屋中の人形が絶叫を上げる。お互いの声も聞こえないほどの大音量。
 ジュエッタはそんな中、笑顔でぬいぐるみの中に手を突っ込んでいる。
 しばらくそうしていたものの、やがて思うような物が見つからなかったのか「これでいいかしら」とベアトリーチェの方へと戻る。

ジュエッタ:そういうわけで、貴方の目は【ぬいぐるみのボタン】になりました。

皆:wwww

ジュエッタ:効果はなしです。

ベアトリーチェ:えーっと、最大行動値+1とかも?

ジュエッタ:ないです。次、フロイデの目は【ばくだんのめ】になります。それが破壊されると、そのエリアにダメージ3の攻撃が発生します。

フロイデ:ば、ばくだん。

ジュエッタ:フロイデの黒目が心なしか大きくなった気がする。

 一向は次の部屋へと進む。
 次の部屋はぬいぐるみを実際に作っている機械が設置されていた。機械が延々と動き、ゴリゴリ、ぐちゃりぐちゃりとした音が響いている。フレイヤの腹が負傷している事をしったジュエッタは部屋の奥へと変わりになるものがあるかどうか探しに消える。その合間にフロイデは機転を利かせて機械のハッチを開き、内容物を出す事に成功する。
 中から目玉を取りだし、ベアトリーチェに自分の手で交換する。
 血みどろ手、汚れた体。普通なら自らの行いに恐怖するはず。だが人のために強くあろうとするフロイデの心が動くことは無かった。

おかしのもり

ジュエッタ:はい、次へと進む扉は2つあります。子供の手書きの時で「すいぞくかん」と「おかしのもり」

フレイヤ:多分「す」が逆になってる。

ジュエッタ:あー。「ん」も逆になってるかな。

フレイヤ:違う違う。「ん」の折れるところで一瞬逆になってぐちゃぐちゃってなって、ちゃんとした方向に折れてる。

皆:www

ダイナ:なんでそんな細かいのw

ジュエッタ:ロリへの愛が・・・いやいや。とりあえずどっちいく?

フロイデ:おかし・・・おかし・・・。記憶のカケラに【ケーキ】があるので、強く「こっちへ行きたい!」と言います。

ダイナ:「ケーキいいかも」とフラフラついていくかんじ。

「おかしのもり」の文字通り、そこはお菓子が沢山ぶら下がっている小部屋だった。部屋はひどく冷えて、凍えてしまうほど。

フロイデ:「わーいおかしだおかしだー」パクパク。

ジュエッタ:はい、食べました。ちなみにこの部屋は今までのカラフルな感じと違い、酷く無骨です。鉄の壁に囲まれているような感じ。

ベアトリーチェ:止めー、止めます。

ジュエッタ:もう食べたからダメです。

フロイデ:パクパクパクパク。

 そのお菓子はとてもおいしい。とても、とても、とってもおいしい。
 これは皆にも食べてもらわなくっちゃいけない!
 断られたら私はどうにかなってしまうかも・・・・!!
 泣くよりも、絶望するよりももっと深い気持ちになる気が。

フロイデ:「ベアトリーチェも食べて食べて!!」

ベアトリーチェ:えー。えーっと・・・「さっき見たでしょ。これを食べたらまた目が見えなくなるかも」

フロイデ:「けど私が食べたんだから大丈夫よ!」

ジュエッタ:「うふふ、おいしいでしょ?」

ベアトリーチェ:ぐぬぬ。しかたないので食べます。

ジュエッタ:それでは貴方も誰かに食べさせてあげなきゃと思います。

 狂気が加速する。微笑むジュエッタにお菓子を食べ続けるドール。それを見ながら、フレイヤとダイナは違和感を禁じ得ない。どうにもおかしい。これは異常だ。そもそも、どう見てもこれは”お菓子”なんてかわいらしいものには見えないのだ。
 殴ってでもここから連れ出さなくては。
 二人はお菓子を食べつつける彼女たちを殴り、お菓子を吐き出させて急いで部屋を出る。
 吐き出したお菓子や、ぶら下がる菓子たちの正体がなんなのか。それを知る暇も惜しい。

 次の部屋には多種にわたりそうな植物が植えられていた。鼻をくすぐる匂いはドールたちの脳を甘く刺激する。特に、お菓子を一心不乱に食べたドールたちには。
 ベアトリーチェ→失敗
 フロイデ→成功

ベアトリーチェ:ぐぬぬ。

ジュエッタ:~♪ 貴方はふと目にはいった花がどうしても気になる。誰にも見られぬようにその花を摘み取り、服の中に隠した。胴に【たからもの】として花を追加してくださいな。

ベアトリーチェ:むむう。

フレイヤ:それには気づけない?

ジュエッタ:気づけません。さてはて、次に行きますか。時間的に次で終わりですよ。

フレイヤ:メタい。

ジュエッタ:大人はいつだって卑怯なものさ。

はりつけの少女

 今までに無いほど巨大な空間が広がっていた。機械が所狭しと並んでいる。どうやらここが心臓部らしい。
 ブリキのおもちゃだったり、人形だったりぬいぐるみだったりが作り続けられている。
 至る所であまり気持ちの良くない音も響いている中。
 ドールたちは「たすけて!」という声を確かに聞いた。

ダイナ:声が!!

フロイデ:行きます!

ベアトリーチェ:いきましょう。

フレイヤ:行きません。

ジュエッタ:お、いかない。

フレイヤ:だってルートから離れるなって。

ジュエッタ:お、鋭いね。

 機械には裸の少女がくくりつけられている。
 沈黙を守っている機械だが、周り同様、いつ動きだすかは全くわからない。少女は涙ぐみ、ドールたちに視線を送っている。

ダイナ:フレイヤ裸の女の子が!!

フレイヤ:なーにー!? こっから見えない?

ジュエッタ:見えません。

フレイヤ:【よぶんなあたま】

ジュエッタ:見えません。

フレイヤ:【よぶんなめ】

ジュエッタ:見えないです。だまってろおっさん。

フレイヤ:しょんぼり。

 ベアトリーチェ、ダイナ、フロイデの三人はどうにか少女を助けようと思考を巡らせる。

ベアトリーチェ:枷をどうにか外します。

ジュエッタ:手じゃどうすることもできなさそう。ボタンガアルヨ。

ベアトリーチェ:ボタンかあ。ボタンねえ。はいはいボタンを押せばいいんでしょ!?

フロイデ&ダイナ:いやいやいや。

ダイナ:押したら機械動くパターンだこれ。

ジュエッタ:ソンナムゴイコトシナイヨ。

フロイデ:武器とかでできない?

ジュエッタ:無理かな。

ダイナ:対戦車ライフルは?

ジュエッタ:爆発するのでは?

フロイデ:手足を切ればいいんじゃないか?

ダイナ:同じ事思ってた!!

ジュエッタ:ひっでえ・・・。

ダイナ:いやいやネクロニカとしては全然自然だって。

フレイヤ:なにをまどろっこしいこと言ってるんだ。首を落とせばいいんだよ!

皆:あー。

ベアトリーチェ:いや、NCは「枷」としか言ってないから手足だけ切れば良いのでは?

ジュエッタ:んふふ~♪

フレイヤ:どこに何がしかけてあるかわからないよー? 体を離すと即動き出すとかもあるかもよ? それがブービートラップかもよ?

ベアトリーチェ:ぬうー・・・。

フロイデ:というかNC何も言ってないのでは?

皆:あ・・・。

ジュエッタ:うんそうだね。なにも言ってないね。

皆:wwww

フレイヤ:切るとか言ってたけれどどこ切るのか分からないよね!

ジュエッタ:皆がなんか楽しそうに相談してるからニコニコしてたけれど、そもそもどう枷がついてるのかも私言ってないね。

ベアトリーチェ:えー!?w

ジュエッタ:まあ手も足もお腹も、もちろんあるだろうね。

ベアトリーチェ:ジュエッタは遠くに居る?

ジュエッタ:フレイヤと一緒に入り口の所に居るんじゃないかな。

ベアトリーチェ:うーん・・・。

ジュエッタ:んー、そんなに答え悩むんだったら~。(ごそごそ)

ベアトリーチェ:ちょちょちょ、ちょっと待てよ!

ジュエッタ:ん?w

ベアトリーチェ:見えてんだぞそこ! 「運命カード」あるの見えてるんだぞ!!

ジュエッタ:んー?w えーっと、「狩猟の時は近い。合zーー」

ベアトリーチェ:だから待てって! 調べる! 調べてやるよ!! 調べればいいんだろ!? さあ何が必要か教えろよ!! もう疲れてきたよ!!

皆:www

ジュエッタ:勝手に疲れてるのよ。

ベアトリーチェ:違うよ!!!

「運命カード」はTRPGシステム「深淵」に使用する特殊なカードです。行動の指針になったりなにかと汎用性が高いのでこういう時重宝します。

ジュエッタ:それでは視覚系で判定をどうぞ。失敗しても壊れないよ。

 ベアトリーチェ→失敗
 フロイデ→成功

ジュエッタ:貴方は電源プラグ”のような”ものを見つけました。終わり。

フロイデ:電源・・・。

ジュエッタ:のようなものね。

フレイヤ:もう一回やってみたらどうよ?

フロイデ:ん?

フレイヤ:探せばもっと何かあんじゃん?

ジュエッタ:そんなに女の子助けたいの?

ベアトリーチェ:助けたいに決まってんだろ!? 「運命カード」に負けるか。

ジュエッタ:(彼はなにと戦っているのだろう)じゃあもっかい調べて良いよ。フロイデだけね。

フロイデ→成功

ジュエッタ:電源プラグの所をよく見ると、「エネルギー」の文字が見つかりました。

フロイデ:抜きますか。

ダイナ:うん。

ベアトリーチェ:おう。

ジュエッタ:はい、抜きました。

 ビーン、という警報音が鳴り、「バッテリー」の文字が点灯する。同時に機械が動き出した。
 少女があまりの恐怖に悲鳴を上げる。彼女の足下にはミキサーのように刃物が高速回転している。体が少しずつ沈み始めた。
 悲鳴が一段階高くなった。

 三人はどうにかボタンを操作して機械を止めることに成功する。
 機械が止まり、拘束が外れた。少女のすすり泣く声だけが聞こえてくる。

ベアトリーチェ:「安心して。もう大丈夫」

ジュエッタ:ここでジェッタちゃんが歩いてくるよ。「ダメじゃない。機械を勝手に止めちゃ」気づけば全ての機械が停止してしまっています。「また動かさなくっちゃ。それに、ルートから外れちゃダメなんだからね!」プンプン。

ベアトリーチェ:カチンときます。「あなたは楽しいかも知れないけれど、やっちゃいけないこともあるのよ。貴方の行動は間違っているわ!!」

フレイヤ:俺もジュエッタについてきた感じで。「自分も大概だと思うんだけどね」と誰にも聞こえない小ささでボソボソ。

ダイナ:そーだそーだ。

フロイデ:「こんなことしちゃいけないわ!」

ジュエッタ:キョトンとしてます。「正しいとか、間違ってるとか。よくわかんないわ。みいんな死んじゃったこの世界で。楽しければそれでいいじゃない。私が、楽しければそれで!!」

ベアトリーチェ:「貴方だけ楽しければいいなんてないわ。この子をみなさい、泣いているわ」とさっき助けた少女を見せます。

フロイデ:メンチ切ってます。

ジュエッタ:あら、そんな感じなんだ。そんなカッコイイロールをしてくれるなら。

ベアトリーチェ:なに?

ジュエッタ:「? 誰も居ないじゃない」貴方がみていたのは、ただの人形、マネキンでした。必死で助けてたつもりになっていた少女は、ただの、マネキンでした。ベアトリーチェの隠している花が、そう見せていたのかもしれないね。

ベアトリーチェ:なんだと・・・。

 ジュエッタの後ろからいくつも人影が出てくる。
 四人は思い思いの武器を掲げて対抗する。
 ベアトリーチェの冴え渡る采配と、鋭く放たれるフロイデとフレイヤのにくむち。そして狙い澄ましたダイナの対戦車ライフルの音が響き渡る。
 しかし、敵もしぶとい。いくら攻撃を避けても立ち上がってくる。
 放たれる攻撃に、しかしベアトリーチェは身を挺して皆を守る。
 それぞれがそれぞれの役割に徹し、一丸となり、まるで一つの生きもののように動く。

 しかし、時間が流れ、手持ち無沙汰に眺めていたジュエッタも飽きたように工場の奥へと消えていった。
 それを横目に見ながらも、ドールたちは前方の敵達から気をそらすことは出来ない。
 
 勢いを増したドールたちの攻撃が敵の喉元へと集中する。

そして結末へ

ジュエッタ:そんなわけで。戦闘はチャチャっと進んだけれど1ラウンド中に勝てなかったのでジュエッタちゃんは飽きてどっかいっちゃいました。

ベアトリーチェ:くっそう。

ジュエッタ:工場は完全に沈黙しています。が、また動き出すのは時間の問題だし、動き出したら最後な気がします。ジュエッタを探すには、まだしばらくここに居続ければならないだろう。ましてやジュエッタを捕まえたからと言ってこの工場を停止させられるかどうかは不明だ。

 周りを見まわすとシャッターが見える。シャッター、つまり搬入路だ。外に繋がっている可能性は高いだろう。
 ドールたちはとりあえずここを調べることにした。
 ベアトリーチェ→成功
 ダイナ→成功
 フロイデ→失敗

ダイナ:ぽちっとな!

ジュエッタ:そこは夜。月。ぶ厚い雲の向こうに、確かに月の光が見える。

皆:おー。

フレイヤ:火をつけられないか? なんかを使って。

ジュエッタ:どうやって?

ダイナ:火だねとかある?

フレイヤ:キリ棒!

ジュエッタ:却下。

ベアトリーチェ:可燃物とかあるんじゃない?

ジュエッタ:えーっと、つまり可燃物を探すためにここに残るっていうのかな?

フレイヤ:あー、そうなるのかー。

 しばらく悩む面々だったが、遂には外へ踏み出した。
 工場をみると、少ない窓から明かりが漏れている。後ろ髪を引かれる。結局あそこは何だったのだろうか。
 ーーあら、お客様だわ。
 皆の脳裏にジュエッタの声が響いた。彼女はまた新しいお客様を見つけ、工場を案内するのだろう。

 ふわり、とベアトリーチェの胸の中で花が揺れていた。

皆:あーw

フロイデ:いいですねえw

ダイナ:パート2が! パート2が!!

フレイヤ:後に引きそうだ!

ジュエッタ:洋画とかに良くあるよね。はい、というわけで今回はこれにて。おしまい、ということで。

皆:お疲れ様でしたー。

まとめ

荒削りなシナリオを回しましたが、皆ノリノリでやって貰えたようで嬉しい限りでした。

特に初心者さんから「楽しかった」と言ってもらえるとやってよかったと思えます。

どこまでも分岐して良いシナリオなので、今後もブラッシュアップして自由度を上げていきたいですね。また、NCとしての練習も積みたいところです。


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